皆さん、こんにちは。代表のENIWAです。

 

前回のブログでは、

約15年前わたしが現役のボイストレーナーだった時代の月収を大公開

しちゃいました!

前回のブログ

ボイストレーナーは稼げる?現役ボイストレーナー時代の収入を公開!!PART.2

 

ポイントは2つ。

・一週間休みなく仕事をする。
・いろんな所で仕事をする。

一箇所だけでの収入では効率が悪いので、時給や1レッスンの単価が高いところでの仕事場を、いくつもかけもち、毎日仕事をすることで、手取りの月収100万円を超すこともできた。

しかしながら、わたしは音楽大学卒でなく、資格やピアノの技術がないわたしが、ボイストレーナーという仕事でたくさん稼ぐためには、

ピアノの練習はもちろん、ボイストレーニングの知識を高めたり、どうすれば分かりやすく教えられるか、どうやって自分の価値を高められるか、

など、

いろいろ試行錯誤を積み重ねた結果であったこと。

また現状、少子高齢化が進み、インターネット普及による趣味の多様化から、音楽の仕事やボイストレーナーとして稼ぐのは、本当に大変な時代になっているということ、

その辺のお話をしてきたかと思います。

今日はそんな現状をふまえ、

・音楽大学卒業生が音楽の仕事で稼げるか?
・そしてボイストレーナーになれるか?

という話に、順をおってせまってみたいと思います。

音楽大学卒業生が就く仕事にはどのようなものがあるか?

演奏家、ミュージシャン

・声楽家、オペラ歌手:

いわゆるコンサートなどの舞台で活躍する歌手

・オーケストラ伴奏者:

こちらは割と幅広い活躍の場があります。コンサートの他、バレエや歌劇団の伴奏、陸上海上航空自衛隊音楽隊、警察消防音楽隊などのお仕事もあるようです。

・作詞、作曲、編曲家:

曲や音楽作品を制作するお仕事です。

・シンガーソングライター:

学んだことを活かし、自分一人で作詞作曲を行い自ら歌唱し、ジャンル的にはクラシックではなくポップスの世界に進む人たちもいます。

学校の教諭、教員

幼稚園、小中学校、高校などで園児や児童、生徒さんに音楽教育をする職務です。

音楽教室の講師、自宅教室

同じく、音楽大学で学んできた専門分野を活かして、歌や楽器、理論などの指導を行う職務です。

音楽関連企業

・楽器屋:

楽器のセールやメンテナンスをするお仕事。

・音楽出版社:

ミュージシャン、作家のマネジメントや音楽制作などを行うお仕事。

・ライブハウス:

ライブハウス以外にも、ライブレストラン、ライブバー、ライブカフェなどのお店にて、企画制作運営を行うお仕事。

・ゲーム会社:

ほとんどのゲームにはBGMなど音楽が流れます。その制作に携わるお仕事。

アルバイト

・ホテルや教会などでの演奏

・子どもたちへ歌や楽器を指導

・歌唱指導のためや合唱団のためのピアノ伴奏

 

いろいろな音大のホームページに記載してある音楽の仕事にしぼった就職先を見て、大まかに挙げると、この辺りがほとんどかと思います。

では、それぞれの仕事に就いたとして、気になる収入はどれくらいなのでしょうか?

どれくらいの収入になるか

演奏家・ミュージシャン

・声楽家、オペラ歌手:

ソロで歌う場合と、大勢の中の一人で歌う場合、コンサートの規模、実力実績、などなどによってかなり幅がありますが、
安いと1コンサートで10000円程度。超一流となると、1回のコンサートで1000万円を超え、年に100回以上コンサートを行う方もいらっしゃいます。
ただ、実状この仕事のみで生計を立てられている人は、ほとんどいなく極一握りの人に限られていると思います。

・オーケストラ伴奏者:

こちらも上記同様、ソロ(この場合、大勢の楽器奏者たちの主役的な立場)かその他大勢か、知名度、実績、実力などで大きく幅があります。
大前提として、かなりの演奏力があるとし、無名の楽団で年収300~400万円、NHK交響楽団くらいの有名な楽団で1000万円くらい、またソロとして、わかりやすい葉加瀬太郎さんや高嶋ちさ子さんクラスになると年収は億を超えると思われます。

・作詞作曲編曲家やシンガーソングライター:

この辺りの収入のシステムに関しましては、下記ブログに書きましたのでぜひ、そちらをご参考にしてみてください。

音楽の仕事の求人について。また音楽の仕事で稼ぐには?PART.2

もっとも収入の幅が広い仕事と言ってもよいかもしれません。

作家にとって曲が採用されなかったり、シンガーとして曲が売れなければ収入は0円。

ミリオンセラーとなれば億に近い額面が印税として入りますが、シンガーとしてライブを行った場合、集客できなければ下手すれば赤字、ドームクラスの数万人集めるライブでも赤字になることもあるそうです。(ドームクラスのライブでは、CDやグッズ販売で利益を上げるようです)

学校の教諭、教員

幼稚園、小中高によってもちろん差はありますが、その幅はあまり大きくありません。

だいたい月収にして、30万円前後、年収にして330~430万円の間くらいかと思います。

音楽教室の講師、自宅教室

どちらも、1レッスンもしくは時給何円という形ですが、どこの教室も現状習いにくる人数が激減していますので、

よくて月20万円前後くらいかと思われます。

音楽関連企業

こちらは、ほぼ一般企業としての給与として考えられるので、

大企業で年収350~450万円
中小企業で年収250~350万円

くらいになります。

アルバイト

音楽教室の講師同様、1レッスン(1回演奏)もしくは時給何円という形で、
安いと2000円弱、高くても数万円。
あくまでもアルバイトなので、1日や月にそんなにたくさん仕事が得られず、

月収としても10万円前後というのが現状です。

ここまで見てきて、音楽大学という音楽を専門として一生懸命勉強してきた学生さんにとって、
音楽の仕事で稼ぎ、生計を立てるということがいかに厳しく大変か、

それでも、職種によってはとても夢があり、また大企業での役職によっては裕福に、専門分野を活かしてフリーランスや自営を行うなど、
いろいろなビションを持てる、というのもこの仕事の一つの魅力である、

ということが言えるのではないでしょうか。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

次回は、

音楽大学卒業生がボイストレーナーになれるか?

というテーマについてお話していきたいと思います。