皆さんこんにちは。代表のENIWAです。

前回は、

家でできる、ご近所迷惑にならないボイスエクササイズ

をテーマに、

大きな声を出さずに歌いながら、Eスポットを鍛えるエクササイズ

Eスポット歌唱法で鼻歌をする

を以下のような手順を追ってお話いたしました。

・Eスポットとは何か?

身体の内側の筋肉=インナーマッスルを触って確かめられる腹横筋の一部。

・Eスポットの探し方

腰骨から斜め45度下に3センチほど下がったおへその斜め下あたりの奥にある。

・Eスポット歌唱法の身体の使い方

人差し指、中指、薬指の3本を揃えて立てて、Eスポットを押し、その指3本を押し返すようにお腹を張って歌う。

・強度の上げ方

お腹を張った状態のまま、お尻の穴を閉める。

・Eスポット歌唱法による健康面への効果

姿勢改善、腰痛予防、転倒防止、基礎代謝力アップ、下っ腹の引き締め効果などが期待できる。

などについてお分かりいただけたかと思います。

前回のブログで細かくご紹介していますので、もしまだご覧いただいていない方は是非、そちらのブログもチェックしてみてください。

前回のブログ

自宅でできる、ご近所迷惑にならないボイストレーニングやボイスエクササイズPART.2

今回は、ボイスエクササイズのもう一つのテーマ

歌いながら顔の筋肉を鍛えるエクササイズ

これを大きな声を出さずに行うやり方について、ご紹介していきたいと思います。

家でできる、ご近所迷惑にならないボイスエクササイズ(顔の筋肉を鍛える編)

大きな口を開けて歌うだけでも、顔の筋肉が使われていきますが、ただ開ければ良いという訳ではありません。

正しい形を目指すことで、しっかりと効果が得られます。

しかし大きな口を開けて歌うと、大きな声になりがちです。
そこで、母音口パクエクササイズを実践していきましょう。

歌の歌詞を、母音に直して口パクする

歌詞を母音に直す?初めての方はよく意味が分からないかも知れませんので、順を追ってエクササイズしていき、やり方を覚えましょう。

〇顔のストレッチ

まずは、大きな口を開けやすくするために、顔の筋肉をほぐしていきましょう。

・口周りの筋肉をほぐす

鏡で、ご自分の顔の筋肉がしっかり動いているかチェックしながら、
全て10秒くらいずつ行ってあげてください。

まずは上唇と下唇を揃えて、両方とも右にギュッと寄せてみてください。左側のほっぺたが伸びるのを感じてみてください。そのまま10秒頑張ります。

今度は逆に、左に上下の唇をギュッと寄せます。右側のほっぺたが伸びるのを感じましょう。

やり辛かったら、手でサポートしてあげたり、まずは下唇を動かそうと思ってみてください。
慣れてきたら上下の唇全体を動かせるようにしていきましょう。

次は、上下の唇を下に引っ張り鼻の下を伸ばしていきます。ちょっと変顔になりますので、笑ってしまうかも知れません(笑)
楽しみながら行うことが大切なので、それはそれで結構ですし、笑うことによっても顔の筋肉を使うことにつながります。

下が終わったら今度は上です。
上下の唇をアヒル口のように前に突き出したら、そのまま上に持ち上げてください。上唇が鼻にくっつくくらいまで頑張ってみましょう。

更に、アヒル口で上唇が鼻にくっついたまま、天井に顔を向けてください。アゴの下のラインまで伸びていきます。二重あご防止にも役立っていきます。

これで口周りの筋肉がほぐれました。

・ほっぺたの筋肉を動かす

ほっぺた、頬骨、口角(唇の両脇部分)全部を上に引き上げましょう。
思いっきり、笑顔を作ったり、「いーーーー」と言うようなつもりです。
こちらも上げ辛かったら、手でサポートしてあげましょう。

10秒ほど上げっぱなしにしたら、下ろす。少し休んでまた10秒、と3回くらい繰り返してみてください。

・顔全体の筋肉を動かす

顔をキュッと小さく引き締めるつもりで、イメージはおでこ、目、耳、口、アゴ全部が顔の中心に集めるように、顔全体の筋肉を引き締めましょう。
とっても酸っぱいものを食べたときのような顔を思い出してみてください。

今度は、顔全体の筋肉を開きましょう。
目、鼻の穴、口、全部を開き、目を大きく見開いて大あくびをするイメージです。
これもかなりの変顔ですが、是非楽しみながらやっていってみてください。

顔のストレッチは以上になります。

〇母音の口の開け方

母音とは「あいうえお」のことですが、普段私たちは、会話をする時に、そこまで大きな口を開けてしゃべることはありません。
日本語の性質上、あまり口を動かさなくてもしゃべれてしまうからです。

そこで、なるべく大きく口を開けて、母音の形を
作って行きましょう。

・「あ」「え」「い」

まずは、「あ」「え」「い」からですが、この3つはどれも、上の歯が全部見えるように開けていくと思ってください。

「あ」

「あ」は、母音の中で一番大きく開ける形だと思ってください。
先ほど顔のストレッチで行った、ほっぺた・頬骨・口角を一番高い位置まで引き上げ、更にアゴの関節を一番大きく開いてあげましょう。

「え」

「え」は、なるべく「あ」の口の形と同じくらいの大きさのまま、舌を軽く持ち上げるようにして、あ→え、と発音する際に、舌の形が変わるだけ、というイメージで開けれるとベストです。

「い」

「い」は、「あ」や「え」ほど大きくしなくてもいいのですが、やはり顔の筋肉を使うという意識のもと、上の歯と下の歯の間に人差し指1本入るくらいの隙間をつくって開けてください。上下の歯と歯がくっつかないよう意識しましょう。

・「お」「う」

「お」と「う」は、「あ」、「え」、「い」の時のように、ほっぺた・頬骨・口角は上げなくて結構です。
その代わり、これも先ほどのストレッチでやりました「アヒル口」のように、上唇は上、下唇は下に、上下開くようにすることを意識してください。

「お」

「お」は、アヒル口に唇を上下開いたまま、アゴの関節を全開にして開けていきます。ラッパのような金管楽器の音が出ていく先端部分の形をイメージして開けましょう。

「う」

「う」は、「お」の形から少しだけアゴの開き具合を狭くする感じですが、どうしても普段そこまで開けて話すことがないため、とても小さくすぼまりがちな母音です。目安は、人差し指・中指の2本が上唇と下唇の間に入れられるくらいの広さと思ってください。かなり大きく開く形になるかと思います。

以上が母音の口の開け方ですが、アゴの関節が固かったりすると、大きな口が開け辛かったり、開けるのが痛かったりするかも知れません。そういう方は、無理をせず痛くなる手前の所までで結構です。

大きく開けようと意識することで、徐々にアゴの関節が柔らかくなり、少しずつ開けれる幅が広がっていってくれると思います。

〇歌詞を母音に直して口パクする

顔のストレッチで筋肉がほぐれ、母音の口の開け方がわかったところで、いよいよ歌で応用してみましょう。

・母音に直す?

歌詞を母音に直すやり方ですが、一つ一つの言葉を伸ばしてみてください。

例えば、「ボイスエクササイズ」という言葉を母音に直すなら、

「ボ」であれば、「ボーーーー」と伸ばしている時に、「おーーー」と言っていますの「お」に直します。

「イ」は、そのまま母音なので「い」になります。

「ス」は、伸ばすと「スーーーー」、「うーーー」が残るので、「う」に変換。

このようにして直していくと、
「ボイスエクササイズ」は「おいうえうああいう」になるのがお分かりいただけるでしょうか?

コツとしては、一個一個を変換していく、というよりは、頭の中で「ボイスエクササイズ」と言いながら、なるべく口を閉じないようにして「おいうえうああいう」と発音していき、流れで変換していくことです。

ちょっと脳トレ的な感じにもなりすが、慣れるまでは、紙に書き出してもいいかも知れません。
慣れてくれば、歌詞を見ただけで、すぐに母音に直せるようになります。

・母音で口パクをし、歌っているつもりで息を吐く。

歌詞を母音に直す方法がわかったら、いざ曲で応用してみましょう。

例えば、現在日本ボイスエクササイズ協会がYouTubeにていろいろなエクササイズ動画をご紹介していますが、
その中の一つ、「歌う、ボイスエクササイズ」レッスン生放送を実施しております。

次回生放送のお知らせ

5/31㈰14:00〜第3回レッスンYouTube生放送

次回生放送は、5/31㈰14:00〜開催するのですが、そこで使う課題曲「負けないで/ZARD」
のサビの歌詞を一部分、母音に直してみましょう。

負けないで→あえあいえ

もう少し→おおうおい

(※もう少し、と表記がなっていても歌う時は、もお少し、と歌うので、この場合は上記のように変換します。歌っている時の口の形と考えてみてください)

最後まで→あいおあえ

走り抜けて→あいいうええ

となります。

これを全力で歌っている時と同じくらい息を吐きながら、先ほど覚えた母音の口の開け方をしてみてください。

始めはゆっくりと一部分だけ、慣れてきたら曲を流しながら、サビ全部を母音口パクなどしてみてください。
やり終わった時に、顔の筋肉が疲れた、動いた、と感じれるところまで開けれると効果抜群です。

・最後は歌詞に戻して思いっきり口パク

歌詞に戻す時の注意点ですが、必ず覚えた母音の口の形まで開け直すと思ってください。
歌詞にすると一回口を閉じたり小さくしないと発音が出来ない言葉がたくさん出てきます。

まさに、「負けないで」の「ま」がそうですよね。ま行は一回口を閉じないと発音できません。
開け直さないと、「ま」と発音した時小さいままになってしまいます。

一回口を閉じたら、一番大きな「あ」の形まで開け直して、「ま」と発音してみてください。
他の歌詞も同様に、開け直すことを意識することで、母音のみで歌う時よりも更に顔の筋肉が動くはずです。

最終的には曲の1番だけ、あるいは1曲丸々、歌詞を、覚えた母音の口の形まで開け直しながら歌いきれたら、あなたの顔の筋肉はかなり鍛えられているはずです。

是非チャレンジしてみてください。

顔の筋肉を鍛える編、健康面への効果

このエクササイズをすることによる健康面への効果は、たくさんありますが、代表的な効果を挙げるなら3つあります。

効果.1 アンチエイジング

顔の筋肉は表情筋とも言われるので、鍛えられることで、表情豊かになりアンチエイジングや小顔効果につながります。

効果.2 唾液の分泌を促進

大きく口を開けることで、口の中の筋肉もほぐれ、唾液の分泌が促進されます。
唾液は誤嚥防止や免疫力アップへの効果もあります。

効果.3 自律神経の調整

口パクは、意外と声を出すよりたくさん息を吐けます。たくさん吐くことで副交感神経、その反動でたくさん息を吸うことで交感神経、この2つの神経のバランスがよくなっていきます。
副交感神経と交感神経のバランスが整うことで、自律神経の安定にもつながっていきます。
これもまた、免疫力アップの効果を期待することができます。

まとめ

今回は、顔の筋肉を鍛えるエクササイズとして、母音口パクについて

顔のストレッチ、母音の口の開け方、歌詞を母音に直す方法、母音口パク、歌詞で口パク、健康面への効果

という流れで、ご紹介してきました。

次回は、

コロナ問題によって我々、フリーランスとして仕事をしている方々が、在宅での仕事を余儀なくされている中で、試行錯誤した結果、現在主流となっている、

オンラインレッスンのやり方、オンラインレッスンで稼ぐには?

そんなお話をしていきたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。