皆さんこんにちは。代表のENIWAです。
前回は、
音楽プロデューサー、ディレクター、レコーディングエンジニア、ミキサー
をテーマに、どんな仕事内容なのか、その仕事に就く方法、どれくらい稼げるか?現状と将来性
などについてお話してきました。
前回のブログ
音楽プロデューサーは、
自身が音楽活動の中で有名になっていった結果であり、超有名プロデューサーともなれば、年収が何十億円にもなる、
また、無名でもプロデュースしたミュージシャンが大ヒットすれば、そういった年収も夢ではない、
どちらにしても、手腕や実績が問われるお仕事であること。
また、
ディレクターやレコーディングエンジニア・ミキサー
などのお仕事は、一般的な会社員同様、大企業に勤めれば年収は高い、などどういった会社で仕事をするかによって左右してくること。
レコーディングエンジニア・ミキサーは最近ではフリーランスの人も多く、超大物ミュージシャンに毎回起用されるほど実力をつければ、一日の収入だけで10万円を稼ぐ人もいる。
そして、音楽業界もこのコロナ渦大変な現状の中、今後いろいろな知識や技術のインプット、そして人脈を増やしていく必要性がある。
などのことがお分かりいただけたかと思います。
今回は引き続き、音楽の仕事いろいろな職種シリーズとして、
楽器製作者、リペアマン、テクニシャン、ローディー
などの職種についてご紹介していきたいと思います。
楽器製作者
普通は、大手メーカーの工場で、機械を用いた大量生産を行っていますが、
工房などで、一つ一つ丁寧に手作りで楽器作りを行っている人もいます。
クラフトマンと呼んだりしますが、楽器をデザインし、材料選び、切削と組み立て、塗装などの作業を一から行う、言わば職人のようなお仕事です。
楽器製作者になるには
まずは確かな技術を磨くために、そういった専門学校に言って学び、楽器店や楽器メーカーの会社に就職することになります。
就職した会社にて、さらに技術を磨きまた経験を積んでいき、独立して工房を自分で作りクラフトマンになる流れが多いと思います。
楽器製作者はどれくらい稼げる?
就職した会社の規模や、実績によって差はあるかと思いますが、年収で300万円前後、月収で20万円前後が多いと思います。
独立して働いている方は、楽器一つの売上をそのまま収入にできます。
一般的には、楽器一つ概ね20~100万円で取引されるようです。ただし、手作りの場合は、一つの制作に1年かかってしまったり、作れる数が限られ、また材料費などの経費がかなりかかるといわれている関係上、年収はあまり高くないのが実情のようです。
リペアマン
楽器のリペアマンとは、楽器が壊れたときに修理したり、楽器店にならぶ、完成したばかりの楽器や入荷した楽器の調整を行うお仕事です。
リペアマンになるには
楽器の素材や微妙な音色の調節なども行う繊細な作業です。楽器を作る楽器クラフトマンが兼ねる場合も多いようですが、修理・調整する楽器の特性を熟知していなければなりません。
そのため、こちらも専門学校に通い技術を学び、クラフトマン同様、楽器店や楽器メーカーに就職して下積みを行うことになりますが、
自分で独学で修理しているうちに、そのまま仕事にしてしまったり、フリーランスでリペアショップを開いてる人や、クラフトマンに弟子入りして、仕事をもらう、というパターンもあるようです。
リペアマンはどれくらい稼げる?
クラフトマン同様、ほとんどの場合が会社員としてお仕事をするため、初任給として月収は15〜20万円ほど、キャリアを積んでいっても年収については一般的なサラリーマンと変わりません。
ただフリーランスとして、工房だけでの修理・調整だけにとどまらず、楽譜・楽器販売・音楽イベントのマネジメント、学校への出張リペア、多種類の楽器リペアができる、などある意味での
副業を増やすとこで、年収7~800万円くらい稼げる人もいるようです。
ローディー、テクニシャン
ライブコンサートなどで、楽器やアンプなどの機材の輸送・搬入から、セッティング、チューニングなどミュージシャンの楽器の管理を行う仕事を「ローディー」または「テクニシャン」と言います。
ローディーとは
昔からの名残で「ボーヤ」と呼ばれることもありますが、どちらかと言えば「ボーヤ」はプロミュージシャンを目指す見習い的(言わば弟子みたいなもの)なニュアンスを含みます。
ローディーは、ミュージシャンのコンサートやレコーディングにあたり、楽器の手配、輸送、搬入・搬出、セッティング、楽器のメンテナンス・管理、ミュージシャンのサポート全般を専門的に行っているスタッフのことです。
テクニシャンとは
レコーディングの現場が多いですが、コンサートなどでも、ミュージシャンやエンジニアと一緒にサウンドを作っていく仕事です。
誰よりも楽器や機材に詳しく、音の作り方をいろいろ提案する能力が必要となります。
担当するミュージシャンの求める音楽性を十分に理解し、最もベストな音作りをサポートしていきます。
ローディー、ミュージシャンになるには
しっかりとした技術と知識をつけるために、音楽専門学校や音楽教室に通い、いろいろな人脈を広げ、ミュージシャンをしている講師の先生に師事し、現場に連れてってもらったりして、はじめはボーヤとして無給で手伝いをする、などから始める人もいれば、
音楽事務所に就職して仕事とする、などの流れが多いと思います。
ローディー、テクニシャンはどれくらい稼げる?
ボーヤのように、勉強として弟子入りして仕事をもらう場合はもちろん無給ですが、
一般的にローディーの平均年収は300〜400万円といわれており、会社員とさほど変わらないと思われます。
アルバイトの場合だと、時給850円前後ということが多く、飲食店などアルバイトと大差ないか少し低いくらいかと思います。
大手の企業やフリーランスとして、ベテランだと月給50万ほど稼げる人もいるようです。
ローディー、テクニシャンとして、自身が持つスキルの高さや実績、さらにミュージシャンからの信頼度、依頼されるミュージシャンの数や、
仕事の日数などにより、収入は大きく変動することが多いようです。
現状と将来性
まずコンサート自体が行えない現状、ミュージシャンも曲作りやレコーディングの方に活動が片寄っており、また業界全体の大不況により、極力経費を抑えるため、なかなかローディー、テクニシャンは仕事をもらえないのが現状かと思います。
ただ、確かな技術と知識があれば、また必ず必要とされる時が来る仕事です。また仕事のスケジュールが不定期のため、持っている技術や知識を活かせる副業としての収入を考えて行かなければならない職種だと思います。
まとめ
今回は、
楽器製作者、リペアマン、テクニシャン、ローディー
をテーマに、どんな仕事内容なのか、その仕事に就く方法、どれくらい稼げるか?現状と将来性
などについてお話してきました。
次回は引き続き、また違う音楽の仕事として、
コンサートプロモーター、オーガナイザー、コンサートスタッフ(舞台監督)、PAエンジニア美術、照明
などの職種についてご紹介していきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。