皆さんこんにちは。代表のENIWAです。

前回は、

楽器製作者、リペアマン、テクニシャン、ローディー

をテーマに、どんな仕事内容なのか、その仕事に就く方法、どれくらい稼げるか?現状と将来性

などについてお話してきました。

前回のブログ

PART.5音楽の仕事についていろいろな職種を知り、求人に対して応募し、それぞれの音楽の仕事へ就く方法とは?

どの仕事も、しっかりとした

知識と技術が必要となる職種のため、
専門学校などで学び、楽器店や楽器メーカー、レコード会社に所属し、経験や実績をつくり、人によっては独立して、仕事をしていく。

 

また音楽業界不況の中

なかなか仕事が無い状況の中で、今後必要とされる仕事として、しっかりした技術と知識のインプットを行い、また副業としての収入も平行して考えていくべき

ということがお分かりいただけたかと思います。

今回は引き続き、音楽の仕事いろいろな職種シリーズとして、

コンサートプロモーター、イベントオーガナイザー、コンサートスタッフ(舞台監督)、PAエンジニア、美術、照明

などのお仕事についてご紹介していきたいと思います。

コンサートプロモーター、イベントオーガナイザー

ほぼほぼ似たような仕事内容ですが、

ライブやコンサート、クラブイベントのすべてを取り仕切る、総責任者としての役割をするのがこの職種です。

レコード会社などの依頼者やミュージシャンとの打ち合わせから、リハーサルなどを含めたスケジュール管理・予算、規模などを決定し、会場の手配、チケットの販売・管理、事前の宣伝・広報など、主催者として運営を行うお仕事です。

また、コンサート当日は現場の責任者となるため、物事がスムーズに進むように、また事故が起こらないように細心の注意を払う必要があります。

コンサートプロモーター、イベントオーガナイザーになるには

特別必要とされる資格はありませんが、高いコミュニケーション能力と管理能力が必要になります。

現場にはどのようなスタッフがいて、どのようなことが行われているか、しっかりと把握する必要があります。

まずはしっかりとした知識が得られる専門学校で学び、
実際のイベントスタッフとして現場を経験することが大事かと思います。

すぐに、イベント会社に就職やアルバイトとして働き、経験を積んでという方法もありますが、担当できる部門が限られたりすることで、その作業に追われ、総合的な経験を積むことは難しいかもしれません。

③コンサートプロモーター、イベントオーガナイザーはどれくらい稼げる?

小規模であればフリーランスで活動する人もいるかも知れませんが、そのレベルですと週末のみのイベント実施で、一日に数万円稼げるかどうかだと思います。

基本的に大規模イベントは、会社が行っていくため、その会社員として初任給15〜20万円、年収にして300万円いかないくらいです。

実務経験に比例すると思われますので、実績を積んでいき、大きな規模のイベントに関われるようになったり、
また管理職として、重要な部門を任させるようになれば年収700万円近く稼ぐ人もいるようです。

舞台監督、コンサートスタッフ

ライブやコンサートには、いろいろな役割を持ったスタッフが多く関わっています。

その全スタッフに的確な指示を出し、コンサートをスケジュールどおりに進行させていくお仕事が舞台監督になります。

舞台で、音響、照明、セットなどの裏方スタッフの取りまとめや、進行管理などを行い、コンサートやツアーのコンセプトの段階から関わるなど、演出家的役割を担うことが多い

そのためミュージシャンや主催者、会場側としっかりと打ち合わせを行い、有能なスタッフを集め、リスク管理も行うなど、仕事内容はかなり広範囲に及びます。

コンサート全体を客観的に見られる能力と経験が問われるため、舞台監督の職についているのは舞台制作の現場経験者、照明や美術のキャリアを持った人である場合が多いようです。

舞台監督になるには

舞台監督になるには、舞台監督の会社に就職して助手や音響・照明などで経験を積んでいく形や、

舞台制作のアルバイトから始めるなど、さまざまな道があり、資格などは特に必要ありません。

求人募集をしているところへ応募し採用される場合もあります。

いずれにしても実績が必要となる職種で、経験を積んでいき、イベント会社やプロデューサーから依頼されたり、信頼関係があれば、ミュージシャンから直接指名を受けて、レコーディングスタッフなどコンサート・ライブ関係以外の職種から転身する人もいるようです。

舞台監督はどれくらい稼げる?

基本的に会社員としての給与となり、年収は初任給で250〜300万円前後、

実績を積んでいくことで、350〜500万円くらいくらいまで上がる人もいます。

もちろん、コンサートやイベントの規模にもよりますし、有名アーティストやプロデューサーに信頼を得ているフリーランスのベテランの方などは、もっと稼いでいる人もいるかも知れません。

PAエンジニア

コンサート会場の中央うしろの当たりに、機械を調整している人たちがいます。

その人たちがPAエンジニアです。

PAとは

PA(Public Address)「拡声装置」という意味で、電気的な音響拡声装置の総称です。

PAエンジニアとは

PAを操作する人で、音響オペレーターなどと言われるお仕事です。コンサート会場やライブハウス、ホール、劇場などで、お客様に向けた音響を整えていきます。バンドで言えば、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、その他の楽器など、すべてをひとつにまとめ、バランスを整えて、スピーカーから拡声する、

ミュージシャの歌や演奏を客席にベストな状態で届けるための調整をしています。

PAエンジニアになるには

PAエンジニアは、ホールの広さや形状、壁の材質によって音響が変わり、ミュージシャンによっても求めるサウンドが異なるため、会場によってまったく違った調整が必要になります。

それだけでなく、機材の搬入やセッティング、本番終了後の撤去作業まで、これらすべてがPAエンジニアの仕事になります。

そのため多くは、音響に関する専門知識を身につけるために専門学校や大学で学び、音響会社、コンサートや舞台の企画・制作会社、ライブハウスなどへの就職を目指すことになります。

就職後、すぐにPAエンジニアとして難しい仕事を任されるわけではなく、まずは下積みとしてメインの作業ではなく、機材や配線のセッティングなどアシスタント業務から、モニターミキサー、など経験して、徐々に重要な役割をまかされていくのが一般的な流れです。

そして最終的にメインミキサーという最重要となる役割を経験し実績を積んで、フリーランスのPAエンジニアになる人もいます。

PAエンジニアはどれくらい稼げる?

音響会社や制作会社、ライブハウスなどに就職した際の、初任給は月給15~16万円程度で、決して高くはありません。

正社員として、経験を積んでいくと、会場の規模やアーティストの知名度などによって給料は変わりますが年収300~500万円くらいが相場だと思います。

PAエンジニアには、ツアーで全国をまわる人と、ライブハウスやコンサートホールなど音楽施設に常駐する人に分かれます。

ライブハウスの場合はアルバイト・パート採用が多いため時給750~1,500円程度になります。

こう見ていくとあまり稼げるイメージがありませんが、フリーランスとして多くの有名ミュージシャンに毎回起用されるようになると、年収1,000万円を稼ぐ人もいると言われます。

技術や実績によって大きく左右されることになるのは、他の職種と同じようです。

美術、照明スタッフ

小規模、大規模に関わらず、ミュージシャンの演奏や音響と同じくらい、演出として重要な仕事です。

美術とは

大規模ライブで、ステージに大きなモニターを設置して映像を流したり、スモークや花火、紙吹雪などを使う特殊な演出をつくるのが美術の仕事です。

照明とは

ミュージシャンや舞台監督による、照明プランに基づき、ステージ上に各種の照明機材をセッティングする。ステージ天井に吊られるライトや床上のフットライト、横や背後からのライト、ミラーボールなど、ステージによっては100を超える数の照明機材が使用され、これらを操作して効果的な演出をする仕事です。

美術、照明スタッフになるには

一般的には、舞台芸術や照明に関して学べる専門学校や大学で技術を学び、イベント会社やライブハウスに就職をめざす形が多いと思います。

または、アルバイトや契約社員などで見習いとして下積みし経験を積んでから就職をする人もいます。

美術、照明スタッフはどれくらい稼げる?

所属している会社やライブハウス、仕事の量によって左右されますが、一般的には年収300〜600万円くらいと言われています。

イベントがある際のアルバイトやパートの照明スタッフの場合は、時給1000円前後です

非常に技術や経験が問われる実力主義な職種のため、下積み時代はもっと低いかもしれません。

ライブやコンサートではなく、大手テレビ局の番組制作会社技術職として、美術・照明部に正社員採用されている人や
フリーランスとしてて高い人気を誇る人の場合は高収入かもしれませんが、一般的には高収入をめざすのは難しい職種のようです。

現状と将来性

大規模イベントができない現状である以上、求人・収入ともにかなり厳しい職種と言えるでしょう。
ただ、どの職種も実力主義で確かな技術を持つことによって、今後に大きな差が出てきます。

また新しい科学技術とともにいろいろな新しい機材も開発されていっています。

そういった意味では、知識や技術のインプットを常日頃意識し、いざ音楽イベント業界が動き出した時に、どのように自分の力を発揮しアピールしていくか、アフターコロナの音楽業界でどう自分が動いていくか、今から準備をしておくことが大切だと思います。

まとめ

今回は、

コンサートプロモーター、オーガナイザー、コンサートスタッフ(舞台監督)、PAエンジニア美術、照明

をテーマに、どんな仕事内容なのか、その仕事に就く方法、どれくらい稼げるか?現状と将来性

などについてお話してきました。

次回は引き続き、また違う音楽の仕事として、

レコード会社スタッフ、音楽事務所スタッフ、音楽雑誌制作スタッフ、音楽ライター

などの職種についてご紹介していきたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。