皆さん、こんにちは。代表のENIWAです。

前回は、

ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座

をテーマに、シリーズPART.1として

ボイストレーナーになるまでにしたほうが良い活動や必要となる能力、そして初回レッスンの注意点や流れ

などについてご紹介いたしました。

前回のブログ

ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.1

ボイストレーナーになるには、資格などは特に必要ないが、発声や歌唱の知識、技術、たしかな指導力を身につけるため、
まずは自らボイストレーニングを受けてみると良い、ということや、

ボイストレーナーとして、高収入を得られる一流トレーナーになるには、より多くの生徒さんから信頼されるようになることが重要であり、

それは初回のレッスンが大きなポイントとなること、

そのための初回のレッスンのやり方や流れ、

などのことがお分かりいただけたかと思います。

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今回は、

ボイストレーナーになる為の基礎講座シリーズPART.2ということで、

手順の必要性と重要性、腹式呼吸の基本、曲で応用するまでの流れ

についてご紹介していきたいと思います。

ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.2

ボイストレーナーとして必要な能力の一つとして、基礎的なボイストレーニングから応用的な発声トレーニングに至るまでの手順や流れを知っておくことが、非常に重要になります。

応用的な発声の例として、裏声やミックスボイス、ベルティングボイス、ヘッドボイスなどなどがありますが、
初心者の生徒さんにいきなりそれを教えても、なかなか習得するのは難しいと思われます。

算数や数学を例え話にすると、
足し算引き算掛け算割り算なと、基礎的な算数ができないのに、微分積分や因数分解などの応用的な数学はとうていできないのと同様に、

ボイストレーニングにも基礎があります。
その基礎の積み上げによって、初めてスムーズに応用的な発声を身につけることができるようになる、と考えてみてください。

ボイストレーニングの基礎①:腹式呼吸法

腹式呼吸という言葉は、ほとんどの方が知っているかと思いますが、意外と歌でしっかりとこの呼吸ができてない人が多いと思います。

そこでまずは、ここからスタートしていくのが良いでしょう。

腹式呼吸の吸い方

呼吸法というくらいですから、呼気(吐き方)と吸気(吸い方)があります。

まずは、吸い方から初めていくのがオススメです。
なぜなら、吸い方がうまくいかないと、吐き方とうまくいかなくなってしまうことが多いからです。

腹式呼吸の吸い方は、

「息を吸うときにお腹を膨らます」
※この時に、肩や胸が大きく動いたりしないか鏡などでチェックするといいと思います。

これだけです。
これだけだと、誰でも出来るのですが、それが曲を歌っている時になると、意外とうまくできなくなったりします。

腹式呼吸の吸い方を曲で応用するまでの流れ

先程の算数と数学の例え話のように、一気に曲で応用するのではなく、手順を追っていきましょう。

まずは声を出さず息で練習

曲では、歌詞やメロディーを歌うことに意識がいってしまいがちです。

なので、息だけで練習することで、息を吸うときのお腹の使い方に集中できるようにしましょう。

まずは、簡単なパターンで、

〇3秒吐いて、1秒でお腹を膨らまして吸う

〇7秒吐いて、1秒でお腹を膨らまして吸う

※この吐く時に「スー」と音を立てて吐くようにすると、吐くペースをコントロールしやすいと思います。「ふー」とため息のように吐いてしまうと、7秒など長くなるとすぐ息が足りなくなってしまうため。

〇曲を歌っているつもりで、息で練習
曲の歌詞やメロディーに合わせて「スー」と息を吐いていき、息継ぎのところで、お腹を膨らまして吸う

※原曲を聞いて、歌手がどこで息を吸っているかをあらかじめ歌詞カードや楽譜にチェックしておくと、より意識しやすくなります。

このように手順を追っていくことで、基礎を応用的に実践することができるようになります。

「あー」の口の形だけで発声して練習

息だけで、お腹を膨らまして吸うことに慣れてきたら、声を出していきましょう。

先程の要領で、3秒、7秒、「あー」で声を出し1秒でお腹を膨らまして吸う。

※この時、口は開けっぱなしにして口からも息を吸ってあげます。
もちろん鼻からも吸っていきますが、歌の場合は口も使って吸うことをオススメしています。
その方が、曲の中で数時間が短い時などに、素早くたくさん吸えるからです。

そして、曲を歌詞ではなく全て「あー」でメロディーを歌いながら、お腹を膨らまして吸うことに集中していきます。

こうすることで、だいぶ基礎が曲で応用されてきた形になります。

最後に歌詞で応用

息だけや「あー」だけで練習し、しっかりと身体に腹式呼吸の吸い方を覚えさせてから、曲を歌ってみると、驚くほどにお腹を使って息を吸う感覚がわかってくるはずです。

曲になると、さっきも行ったように数時間が短かったり、頻繁に区切って息継ぎをしなければならなかったり、といろいろとコントロールが難しくなりますが、身体が覚えていれば、そういった場面でもしっかりとお腹を使えるようになるでしょう。

特に、数時間が短いときは、その前のメロディーの語尾を少し早めに切ったり、お腹を膨らますスピードを上げたり、と工夫もしてあげてください。

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まとめ

 

今回は、

ボイストレーナーになる為の基礎講座シリーズPART.2として、

手順の必要性と重要性、腹式呼吸の基本として息の吸い方、それを曲で応用するまでの流れ

についてご紹介いたしました。

次回は、

腹式呼吸の基本として、息の吐き方

についてお話していきたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。