皆さん、こんにちは。代表のENIWAです。
前回は、
歌が上手いとは?についてわたしが定義付けた条件にそって、
プロのボイストレーナーENIWAが考える、
歌が上手い歌手ランキング1~5位 男性編
を発表しながら、解説いたしました。
前回のブログ
R&B系の歌手、パワー系の歌手、そして表現力が豊かな歌手、それぞれの持ち味を持っている歌手がランキングに入っていること、
そしてその持ち味が圧倒的にレベルが高いこと、
栄えある第1位に輝いたのは、歌が上手い条件として挙げたカテゴリーの枠を超えて、
歌手としての本質的なすごさを肌で感じ取れるあの方を、第1位とさせいただいたこと、
などの事がお分かりいただけたかと思います。
今回は、歌が上手い歌手シリーズの番外編として、
単純に歌が上手いというより、歌を魅力的に歌う人、
というテーマに触れながら、
歌が上手い人と歌に魅力がある人との違い
についてご紹介していきたいと思います。
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歌に魅力がある人とは?
たくさんの歌手がいる中で、歌が上手いとは思わないが、魅力的と感じる歌い方をする歌手がいます。
皆さんも、そう感じる歌手が何人かいるかも知れません。
そもそも魅力とは、「人の心をひきつけて夢中にさせる力」という意味です。
つまり、人の心をひきつける力をもった歌い方をする人を、歌に魅力がある人と考える事ができます。
プロの歌手は、大前提としてこの部分で大きく一般の人と差があり、多くの人の心を引きつける力を持っているから、プロとして成立しているわけです。
では、どんな歌い方が魅力的な歌い方なのでしょうか。
魅力的な歌い方とは?
魅力的な歌い方と感じるのは、それぞれ聞く人の価値観によるものが大きいと思います。
例えば、Aという歌手に対して、ある人は魅力的と感じる人もいれば、そう感じない人もいます。
場合によっては、嫌いとさえ感じる場合もあります。
その幅が広い人ほど、特徴的で個性的な歌い方をしていると言えるでしょう。
そこで、わたしが考える魅力的な歌い方は、どんな歌い方なのか、いくつかのカテゴリーで分析してみたいと思います。
〇歌詞について、深く理解している歌い方
歌手によっては、自分で作詞を行う歌手もいれば、別の人が作詞作曲した曲を歌う歌手もいます。
特に前者においては、当然自分が書いている訳ですから、歌詞の内容を深く理解して歌っていると思います。ただその歌詞の内容が多くの人に共感を得られるものである、という事が前提にあります。
後者は、歌詞の表面的なところだけではなく、その裏に隠された背景やストーリー、想いなどをしっかりと理解して歌うことが重要になります。
歌詞について、深く理解して歌うことによって、メロディーの区切り方、言葉のはめ方などに大きく差が出てきます。文章でも、句読点の打つ場所によって全然意味が変わってしまうことってありますよね。
歌でも同じ事が言えます。本当に歌詞をしっかりと理解していることで、歌詞の内容が伝わりやすい区切り方や言葉のはめ方で歌え、それが結果的に魅力的な歌い方となっていくわけです。
わたしが、歌詞の伝え方が上手くて魅力的と感じる歌手を挙げるとすると、
女性なら松任谷由実さんや中島みゆきさん、
男性なら尾崎豊さんやさだまさしさん、
などです。
この方々は、歌詞の伝え方に圧倒的な魅力があると思います。
〇聞き心地が良い声の質感で歌っている
世の中に声が全く同じという人はいません。とても上手に歌声をモノマネされる方も、あくまでも似ているだけで、厳密に言えば全く同じということはありません。
100人いれば100通りの声があります。
その中で、魅力的と感じる傾向の声の質感があります。
例えば、
・声に少し息の音が混ざるような、いわゆるハスキーボイス
歌手で言えば、
女性なら、宇多田ヒカルさんや中島美嘉さん
男性なら、玉置浩二さんやEXILE ATSUSHIさん
などです。
それとは真逆な声の質感として
・絹のように艶があり滑らかな声、いわゆるシルキーボイス
歌手で言えば、
女性なら、吉岡聖恵さん(いきものがかり)や吉田美和さん
男性なら、小田和正さんや草野マサムネさん(スピッツ)
などです。
こういった、歌手の声の質感によって魅力的と感じる事も多いかと思います。
よく、誰々の歌声が好き、という表現もそういうことだと思います。
〇低音域や高音域を活かした歌い方
低音域や高音域は一般的に出しづらい音域です。それを敢えて多用し、魅力的に聞かせる歌手もいます。自分が、上手く綺麗に出せないと思うからこそ、それを出せてしまう歌手に魅力を感じるのかも知れません。
・低音域を活かした歌手
女性なら、AIさんや仲宗根泉さん(HY)
男性なら、福山雅治さんや黒田俊介さん(コブクロ)
などは、低音域をとても魅力的に発声しています。
・高音域を活かした歌手
女性なら、広瀬香美さんや伊藤由奈さん
男性なら、元X JAPANのToshIさんや森山直太朗さん
など、最近の歌手は高音域を多用する方が多いですが、やはり高音域を出せる歌手に憧れて魅力を感じる、というのは多いと思います。
歌が上手い人と歌に魅力がある人との違い
これまで、人はどういった歌い方に魅力を感じるのかお話してきましたが、
わたしの考えでは、歌が上手い人という大きなくくりの中に、歌に魅力がある人、というタイプの歌手がいる、
と思っています。
逆に言えば、魅力的に歌える人は、すでに歌が上手いと言っていいのではないか、と思います。
歌が上手いとは?についてわたしが定義付けた条件の全ての評価が高い必要はなく、何か一つでも突出しているものがあれば、それは歌が上手いと言っていいと思いますし、
その突出しているものが、これまで話してきた、歌詞への深い理解による表現力や、声の質感や低音域・高音域という発声、
というカテゴリーにあてはまることになります。
歌が上手いとは?について書いたブログ
まとめ
今回は、歌が上手い歌手シリーズの番外編として、
単純に歌が上手いというより、歌を魅力的に歌う人、
というテーマに触れながら、
歌が上手い人と歌に魅力がある人との違い
についてご紹介してきました。
個人的には、歌手はあくまでアーティストであり
芸術は上手いかどうかよりも、魅力的かそうじゃないか
そういった見方・聞き方をし、メロディーや歌詞を通して、歌うことで伝えてくれる歌手の芸術を感じ取りたいと思っていつも音楽を聞いています。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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