皆さんこんにちは。代表のENIWAです。
前回は、
コンサートプロモーター、オーガナイザー、コンサートスタッフ(舞台監督)、PAエンジニア美術、照明
をテーマに、どんな仕事内容なのか、その仕事に就く方法、どれくらい稼げるか?現状と将来性
などについてお話してきました。
前回のブログ
プロモーター、オーガナイザー、舞台監督
などの仕事は、コンサートやライブなどの総合的な管理能力が必要で、まずは細かいアシスタント的な仕事から、下積みをつんでいく必要があること
PAエンジニア、美術、照明
などの仕事は、特殊な機械を扱うためまずは専門学校や大学などで、知識・技術を学び、それぞれに関連する会社に就職して、少しずつ経験を積んでいくこと
現状、将来性
として、大規模なコンサート、ライブ、イベント等ができない現状、厳しい状況ではあるが、
どの職種も実力主義で、確かな技術や能力を持つことで、稼げる収入や仕事をもらえる量も大きく変わってくるため、
いざ音楽イベント業界が動き出した時に、どのように自分の力を発揮しアピールしていくか、アフターコロナの音楽業界でどう自分が動いていくか、今から準備をしておくことが大切
ということがお分かりいただけたかと思います。
今回は引き続き、音楽の仕事いろいろな職種シリーズとして、
レコード会社スタッフ、音楽事務所スタッフ、音楽雑誌制作スタッフ、音楽ライター
などのお仕事についてご紹介していきたいと思います。
レコード会社スタッフ
レコード会社の中で行われているスタッフの仕事は、いろいろな内容があります。
例えば、
A&R
Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略で、アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の手配・制作などを担当する仕事や、
プロモーター
いわゆる、宣伝を担当する仕事で、コマーシャル制作、広告企画、放送局への営業など、アーティストの宣伝をしていきます。宣伝活動することで、CMソングに使用されたり、テレビドラマの主題歌に使われたりすることで、ミュージシャンが周知されていき、CDの売上やライブの規模に大きく影響を与えていきます。
企画
ライブやコンサート会場で、ミュージシャンの関連グッズとして、Tシャツやタオル、ステッカーなどを販売しているのを見たことがあるかと思いますが、あれはノベルティグッズと言い、
それを販売するための企画・制作などを行う仕事です。
マネジメント
音楽事務所が担当することもありますが、ミュージシャンのマネージャーを担当する仕事です。スケジュール管理やライブやメディア出演の際などに付き添い、サポートしていきます。レコーディングする場所の手配や予約などを行う場合もあります。
レコード会社スタッフになるには
レコード会社に就職するための採用試験を受けることになりますが、
よく学歴社会と言う言葉を耳にします。最近では、だいぶ学歴不問をうたう会社が増えていますが、実際レコード会社へ入社する際も、学歴が一つの採用基準になることはいまだにあり得ます。
しかし、学歴があっても、学生時代にどのような経験をしてどんな活動をしてきたのか、しっかりとアピールできなければ入社は難しくなります。もちろん、職種によっては学歴不問の可能性もありますが、入社への有利不利でいえば、有名大卒のような学歴はあったほうがよいと思います。
レコード会社スタッフはどれくらい稼げる?
レコード会社の年収は、そのレコード会社の規模、その中での職種や雇用形態、給与形態によってかなりのバラつきが見られます。簡単に言ってしまえば非常に高い年収を得ている人もいれば少ない年収で働いている人も多く、全体平均が必ずしもその会社の給与水準を正しく伝えているとは限りません。
アシスタントなどの下積みであれば、年収にして300万円くらいという人もいれば、大物プロデューサーとして1億円稼ぐ人もいるため、平均値を出しても参考になりにくいわけです。
それを踏まえて、例えばの平均値をあげるならば、大手レコード会社で500〜700万円くらいとなり、一般的な会社のサラリーマンより少し高いくらいかと思います。
音楽事務所スタッフ
音楽事務所もレコード会社同様、いろいろな仕事があり、また事務所によって、またどれくらいのレベルのミュージシャンなのか、ベテランミュージシャンもしくは新人ミュージシャンなどなど
によっても、対応する仕事が違ってきます。
たとえば、大手音楽事務所の場合、
育成期間中のミュージシャンの楽曲デモ制作、ライブ支援、ボイストレーニングやダンス、楽器などのレッスン費用、地方に住んでいる場合は上京のための交通費、宿泊費などを負担してくれたりします。優秀なプロデューサーがついて、プロデュースしてくれる場合もあります。
音楽事務所スタッフになるには
音楽事務所は、大手レコード会社や企業と違い少人数であることが多いため、一人で何役も仕事をこなす必要があります。先程挙げた仕事の他に、企画担当、経理・総務・人事担当といった一般の会社にもある仕事の他、著作権管理担当、原盤供給契約や広告・出演契約担当、広報担当、マーケティング担当、営業担当などさまざまな仕事があります。
音楽事務所 求人などで検索をし採用試験を受けることになるあたりは、レコード会社や一般企業と比べ、大きな差はありません。
「音楽が好き」というだけではなかなか採用されることはなく、法律やマーケティング、会計などに強い、全体を取りまとめるプロジェクト・マネジメント力がある、などの得意分野を持っていて、なおかつ各部署と緊密に連携が取れるコミュニケーション力もある、という人材が採用につながりやすいようです。
音楽事務所スタッフはどれくらい稼げる?
レコード会社同様、どれくらいの規模の会社でどんな部署で仕事をするかによって大きく差は出ると思います。
例えば、ミュージシャンに付きそうマネージャーですと年収300万円前後であったり、
いろいろな部署の、総括的な管理職であれば1000万円近く稼げるたりする場合もあります。
音楽雑誌制作スタッフ、音楽ライター
音楽雑誌とは、
音楽や音楽文化を主なテーマとしていろいろな情報が掲載されてる書籍です。例えば、音楽ニュース、ミュージシャンへのインタビュー、写真、エッセイやコラム、CD評、コンサート評などが主な内容です。
音楽ライターとは、
音楽雑誌において、たくさんの情報収集をしたりミュージシャンへインタビューを行ったりして、それを記事にする仕事です。
また、ミュージシャンのファンクラブの会報誌において、企画・制作を担当し文章を書いたりする仕事もあります。
音楽雑誌制作スタッフ、音楽ライターになるには
音楽雑誌制作スタッフは、音楽雑誌社 求人などで検索を行い、求人を行っている会社にて就職試験を受ける形のため、一般企業への就職活動と大きく変わりなく、学歴や一般常識、コミュニケーション力などを高めておく必要があります。
それと同時に
音楽ライターの経験を積んでおくと採用に有利に働くかも知れません。
音楽ライターになるには、
まずは練習と思って、ブログやSNSなどで記事を書いて、読んだ人の反応を見るところから始めてみるのもよいと思います。
また、
クラウドソーシング
と言って、様々な仕事の受注を仲介してくれるサービスですが、たまに音楽メディアが記事作成の仕事を募集しています。
ブログと違ってすぐに収益をあげることが可能です。
代表的なクラウドソーシングサイトとしては
単価500円~の最も気軽な「ココナラ」
大手クラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」
手数料が最安の「Bizseek」
などのサイトで、
都度募集されていますので会員登録して頻繁にチェックしてみるといいと思います。
音楽雑誌制作スタッフ、音楽ライターはどれくらい稼げる?
音楽雑誌制作スタッフの年収は、
その仕事内容によって250万円から700万円とだいぶ差があるようです。平均を取ると400万円〜500万円の間くらいです。
ただ、大手雑誌社の正社員として才能が認められ、自分が発案・企画などでき、雑誌の売れ行きがよくなるというレベルとなれば、年収1000万円を超す人も出てきます。
しかし、基本的に編集者は安い給料で、しかも激務と考えたほうがよいでしょう。年収1000万円クラスの編集者などほんの一握りでしょうし、年収300万未満の人がたくさんいます。
有名な出版社や、一つでも有名な本を出している出版社であれば、給料や待遇もある程度保障されると思います。
音楽ライターの収入は、
出版社の正社員であれば400万円〜600万円の年収で、一般企業のサラリーマン水準より、少し高めという印象です。
また、音楽ライターの場合フリーランスで1原稿
いくら、または印税という形での収入で記事を書いている人もいます。
経験や仕事量、知名度によっても大きく単価は変わるため、一概に平均を出すことは難しくですが、月に数万円しか稼げない人もいれば、年収1000万円を超える超人気ライターもいるなど幅があります。
現状と将来性
レコード会社や音楽事務所も、現在
コロナ第2波の影響で、
大規模なライブ・コンサート・イベントができないため、会社レベルで厳しい状況です。
オンラインでの無観客ライブを行う形で補填している会社もありますが、やはり収益としては激減していると思われます。
また音楽雑誌や音楽ライターも、現状、本というもの自体があまり売れ行きがよくない状態です。
なぜならインターネットでいろいろな情報が得られてしまうからです。
そこで、雑誌業界、ライターの人たちも、オンラインへの移行をしていっていると言えます。
しかし、音楽やミュージシャン自体が0になることはなく、またいつスーパースターが出てくるかもわからない将来なので、可能性として期待値は良い意味で未知数と言えるでしょう。
ただ確実に言えるのは、音楽業界が一気に景気回復し動き出したときに、インターネットを駆使したオンラインでの仕事が増えて、そのためのいろいろな知識や情報が必要となる、ということです。
その時のための準備を整えておくことが、将来的に大切かと思われます。
まとめ
今回は、
レコード会社スタッフ、音楽事務所スタッフ、音楽雑誌制作スタッフ、音楽ライター
をテーマに、どんな仕事内容なのか、その仕事に就く方法、どれくらい稼げるか?現状と将来性
などについてお話してきました。
次回も引き続き、また違う音楽の仕事として
音楽出版社、著作権管理団体、CDショップ、音楽配信ストア
などの職種についてご紹介していきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。