皆さん、こんにちは。代表のENIWAです。
前回は、
ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座
をテーマに、シリーズPART.2として
手順の必要性と重要性、腹式呼吸の基本として息の吸い方、それを曲で応用するまでの流れ
についてご紹介いたしました。
前回のブログ
算数・数学を例え話に、基礎的なことが出来ていないと、応用的な発声やテクニックを習得するのは難しい、ということ、
言葉は知っているが、意外と歌う時にうまく出来ていない腹式呼吸の基本として、腹式呼吸の吸い方、そしてそれを曲を歌っているときにも出来るようにしていくための、手順や流れ
などのことがお分かりいただけたかと思います。
今回は、引き続き
ボイストレーナーになる為の基礎講座シリーズPART.3をテーマに、
腹式呼吸の基本として、息の吐き方
について、ご紹介していきたいと思います。
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ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.3
ボイストレーナーとして、生徒さんにわかりやすく、そして上達していっている感覚やレッスン内容を習得できてると感じでもらうことで、生徒さんのモチベーションも上がっていき、レッスンを長く続けてくれる理由にもなっていきます。
ボイストレーニングの基礎①:腹式呼吸法
今後、声域の拡大や裏声、ミックスボイス、ベルティングボイス、ヘッドボイスなど応用的で難易度の高いトレーニングや、歌の表現力に関わるボーカルテクニックなどを指導していく上で、
生徒さんがこの腹式呼吸法というしっかりとした基礎が出来ていることで、応用的なトレーニング内容をスムーズに習得しやすくなります。
ボイストレーニング全容の土台と言ってもいいでしょう。
腹式呼吸の吐き方
これは、ボイストレーナーや講師の先生、また教えるジャンルによって様々な教え方があるため、生徒さんがとても混乱しやすいテーマでもあります。
特に音大などの声楽の先生や、クラシックを教える先生は、お腹をへこましながら息を吐く、という教え方をすることもあると聞きます。
しかし、わたしはそれをあまりオススメしていません。
お腹をへこまして息を吐くことで、吐く息の量をコントロールしにくくなってしまったり、
必要以上に息が出ていってしまい、長いメロディーを一息で歌いたい場面などで、息が足りなくなってしまったりするからです。
そこでわたしが教えている腹式呼吸の息の吐き方は、
基本的には、自然のままにまかせる
ということです。
無理に頑張って、お腹に力を入れたり、へこましたりなどを意識せず、自然体を重視しています。
自然のままにまかせた結果、だんだんとお腹がへこんできてしまうなら、それはそれで良しとしています。
ただし、ある条件や場面によっては、お腹に力を入れて、お腹が膨らみきった状態を保つように発声する身体の使い方をしていきます。
お腹を膨らましきった状態を保つのはどんな時?
以下の3つの場面においては、お腹に力が入っていないとうまく発声出来ない場合があります。
声量を上げたい時
ポップスや歌謡曲は、Aメロ、Bメロ、サビ、などセクションが別れていて、徐々に曲が盛り上がっていくという流れの曲が非常に多くあります。もちろん、サビが一番最初に来る曲も最近ではよくありますが、
全部のセクションを全力で歌うということは、まずしません。
やはり曲の中で盛り上がるサビを声量あげて歌いたいですよね。
そういった盛り上げるために声量を上げたい時、お腹に力を入れると良いでしょう。
高い音を出す時
最近の歌手の曲は、高い音を使ったメロディーの曲がとても多いです。
ボイストレーニングを受け始める人の大多数が、高い声を出せるようになりたくて習いはじめる、と言っても過言ではないほどです。
応用的な細かい身体の使い方はあるにしろ、とにかくお腹を膨らました状態を強く保ってあげることで、高い音が少し出しやすくなります。
ロングトーン
曲によっては、メロディーを区切らず一息で長く歌わなければならないことがあります。そういった場面では、お腹がへこんでいってしまうと息が足りなくなってしまったりします。
そこで、お腹が膨らみきった状態を保つことで、ロングトーンをうまく一息で歌えるようになったりします。
このように、腹式呼吸での息の吐き方と一口に言っても、いろいろな身体の使い方が必要になります。
またこういった吐き方ができるようになる為には、前回のブログでご紹介した腹式呼吸の吸い方が非常に重要となります。
是非、しっかりと1つずつ手順を追って、生徒さんに、上達していっている・レッスン内容を習得していけてる、という感触を持たせてあげながら、内容を進めていくようにしましょう。
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まとめ
今回は、
ボイストレーナーになる為の基礎講座シリーズPART.3
をテーマに、
腹式呼吸の基本として息の吐き方は、場合分けを行いながら身体の使い方を変えていく
ということについて、ご紹介いたしました。
次回は、
口の開け方、母音歌唱法
についてお話していきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。