皆さん、こんにちは。代表のENIWAです。

前回は、

ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.4

をテーマに、

口の開け方、母音歌唱法

についてご紹介いたしました。

前回のブログ

ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.4

口を大きく開けて歌うことのメリットや必要性について、

母音、「あいうえお」の歌う時の理想的な口の形について、

母音歌唱法とはなにか?トレーニングの方法などの紹介、

そして、このトレーニングは生徒さんが最も上達を実感しやすい内容である、

などのことがお分かりいただけたかと思います。

今回は、

ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.5(最終回)

ということで、喉の力を抜き、声の響きを感じる、

ということをテーマにトレーニング方法をご紹介していきたいと思います。

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喉の力を抜く

そもそも喉の力を抜く、という言い方はあくまでもイメージであり、厳密に言えば声を出している時点で、声帯を閉じるための筋肉を使っているので、力が全く入っていない状態ということはあり得ません。

では、喉の力を抜く、とはどんなイメージとして使っているかを理解しておきましょう。

喉の力を抜くとは?

例えば、高い声を地声で出そうとすると詰まったような声になったり、がなり声になってしまったりすることがありますが、それは声帯を閉じるための筋肉を過剰に使い過ぎているためです。

つまりそういった、詰まったり・がなったりした声にならないよう、必要以上に声帯を閉じるための筋肉を使い過ぎず、適切な力で声帯を閉じて発声できている状態を、わかりやすく「喉の力を抜く」と表現していると思ってみてください。

喉の力を抜くトレーニング

喉に力が入っているときは、だいたい舌全体にも力が入り、舌の形が盛り上がっていることが多くあります。

そこでまずは、

舌の形を意識していきます。

口を閉じて舌の先を下の歯の裏側にそっと添えてゆっくりと鼻で呼吸してみましょう。この状態はほぼ舌の力が抜けて、舌の形は平らになっています。この状態になるべく近い状態で「あえいおう」を発声できるように意識しましょう。

ただし「え」と「い」に関しては、発音上どうしても少し舌の形が盛り上がってしまいますが、口の中の空間が極端にせまくなりすぎない程度の舌の形を意識し、少し形が盛り上がっても舌先は下の歯の裏側から離れない様にして発音してください。

次に、

舌根のかたさを意識していきます。

上の画像のように、顎の一番首に近いあたりを押しながら、ツバを「ゴクッ」と思い切り飲み込んでみてください。
そうすると、指が押し返される感覚があるかと思います。
これが、舌根に力が入った状態となります。

このように力が入ってしまうと、舌全体にも力が入り、結果的に喉にも過剰な力が入っていってしまいます。

そこで、画像の部分を軽く押しながら発声し、極端にその部分がかたくなったり押し返される感覚がないように、意識して歌うと良いでしょう。

初めのうちは、大きな声を出したり大きな口を開けずに、口パクのような息だけで練習したり、ため息ぽい口ずさむ程度の声量で練習していくと、喉の力が抜けている感覚をつかみやすいと思います。

声の響きを感じる

声を出した時に、閉じている声帯が振動し、その振動が骨伝導したり身体の中の空間で響くことにより、無駄な力を必要とせず声を魅力的に発していくことができます。

響きを感じやすい場所

低い声を出した時に、鎖骨の下あたりのあばら骨を手のひらで触ってみてください。
ジリジリと振動していませんか?女性は少し感じにくいかもしれませんが、わりと男性ならすぐに振動を感じやすいかと思います。これが胸の響きです。

 

次に、普通に一番出しやすい高さで「あー」と発声した時に、上の画像を参考に喉頭付近をさわってみてください。ここは声帯に近い場所なので、わりと誰でも振動を感じやすく、喉の響きと思ってください。

 

最後に、口を完全に閉じて鼻から息を吐きながら声を出してみてください。画像のように鼻の横部分や鼻の頭あたりに振動がありませんか?これが鼻の響きです。

このように、身体には声の響く場所が複数あります。
この響きを増やしていくために、低音域のトレーニングや中音域・高音域と音域を分けて、それぞれの発声方法を指導していく内容に入っていくわけです。

声の響きを増やし自在にコントロールできるようになれば、歌唱力アップに大きな力となっていきます。

ここから先は、ボイストレーニング基礎講座を終えた中級の内容になると言えるでしょう。

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まとめ

今回は、

ボイストレーナーになるには。ボイストレーナーになる為の基礎講座PART.5(最終回)

ということで、喉の力を抜き、声の響きを感じる、

ということをテーマにトレーニング方法をご紹介いたしました。

今回でボイストレーナーになるための基礎講座は終了となります。

生徒さんが上達するかどうかは、ボイストレーナー次第といっても過言ではありません。

正しい知識としっかりとした手順、そして生徒さんのモチベーションや信頼関係を保つための参考になれば幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。